のぞみ教室を訪問した。

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はじめに

美濃加茂市にある外国人児童のための日本語教室である「のぞみ教室」を訪問した。

実は、のぞみ教室は1年ほど前に訪問したことがあり、その時の報告をこのブログの記事「美濃加茂市を再度訪問する」に投稿してある。その時の訪問は科研費による研究の一環であったので、報告書としてもまとめて、「美濃加茂市市民課と国際教室訪問の報告」として、これまた、このサイトに投稿してある。よろしかったら、そちらも参照していただきたい。

今回の訪問は、その後の変化の状況を知りたいと思い、教室の先生がたが忙しいのを承知の上で頼み込んだものである。許可いただいた市の教育委員会の方とのぞみ教室の講師の方々にはお礼を述べたい。以下、概要を述べたい。

のぞみ教室にコンタクトを取る。

前回は同僚の方にコンタクトをとっていただいたのだが、今回は私が直接コンタクトをとって、訪問の許可を頂くことになった。のぞみ教室は美濃加茂市の古井(こび)小学校の敷地内にあるので、小学校に電話して訪問の許可をいただこうとした。しかし、のぞみ教室は美濃加茂市の教育委員会の管轄にあるとのこと、たまたま敷地は小学校の中にあるのだが、許可をいただこうとするならば、教育委員会に連絡をするべき、と案内された。

教育委員会に連絡を入れると担当のKさんから訪問の許可をいただいた。さらにはKさんはのぞみ教室に、当日は先にゆき、私を待っていてくれる、ということであった。ここでKさんとしたが、本当は実名を記しても問題ないと思うのだが、とにかく最近は個人情報の管理がうるさく言われているので、Kさんと記しておく。Kさんと相談の上で、3月15日に訪問することが可能になった。

のぞみ教室を訪問する。

この日は小学校は卒業式のようで保護者の車が多いようであったが、何とか駐車するスペースを見つけた。Kさんはすでにいらしていて、駐車スペースまで誘導して貰った。

教室内でF先生に挨拶をした。F先生は日系ブラジル人で、ボルトガル語を母語とするが、日本語も堪能であり、国際教室のまとめ役としては最適の方であった。

先生方は、コーディネイターの方二人がまとめ役であり、あと10名ほどの講師が臨時職員として教えられている。講師の方々の言語能力は、だいたい2、3言語を話される方々であった。

教室内はそんなに広くはない。職員室が一つ、大教室が一つ、小教室が一つと合計3つの部屋に分かれている。

この教室は訪問者が多いので、子どもたちの親御さんからには、あらかじめその子との説明をして、撮影の許可をいただいてあるそうだ。ここでは、ただ、できるだけ子どもたちは後ろ向き、せいぜい横顔を撮影するように試みた。ただ、全員がそうなっているとは限らないのだが。

大教室で各先生方が教えられている。
一斉授業
一斉授業で教えられている。
のぞみ教室
小教室、主に低学年用の教室だ。

私が入った時は、グループ別の指導であった。それから一斉授業になった。グループ別になったり、一斉になったりと、最も効率が良い指導法が試みられている。

この教室は平成17年に前身のエスぺランザが出来上がり、それが平成19年に現在ののぞみ教室になった。

この子どもたちであるが、だいたい6ヶ月から3ヶ月ほど滞在する。6ヶ月以上いても日本語の能力は頭打ちになるので、それならば、普通教室に入って一般の日本人の児童と一緒に勉強したほうがはるかに伸びるそうだ。

子ども達のバックグラウンド

子ども達であるが、現時点では29名である。主にブラジルとフィリピン国籍の子どもが多いそうだ。一時は日系ブラジル人の数が非常に多かったが、リーマン不況や本国の好景気のために、数が減ったそうだ。でも、最近また増えているそうである。特徴としては、日本に定住を希望する人が増えていて、その分日本語の習得に気合いが入っているそうである。

フィリピン人の子どもさんは、ブラジル人の子どもさんほど熱心ではないそうだ。フィリピンの場合は本国とのつながりがまだ強くて、心が母国の方に向いている点が理由の一つだ、との説明であった。

中国人の子どもさんは一人だけで、この地域ではそんなに多くはないとのことだ。

将来は、ベトナムからの子どもさんが増えそうだと予想されるそうた。現状ではまだ一人もいないが、今後は増えそうだとの説明があった。

教室の移転

こののぞみ教室だが、現在の教室は、環境があまり良くない。昔の体育の物置を改良したものである。天井は音の反射が強くて、子どもたちの音声が互いに聞こえて集中しづらいそうだ。

天井は倉庫用にできている。

現在、30メートルほど離れた敷地に建物建設の準備が進められている。秋頃には、完成するそうだ。その時は、冷暖房が完備して各部屋は音が漏れることも少なくなるようだ。

おわりに

そんなことで、午前と午後の2回に渡って訪問をした。日本に増えつつある外国人児童の日本語問題に取り組んでいる最前線を見せて貰った感じがする。

多忙にもかかわらず、対応していただいた美濃加茂市の教育委員会のKさんとのぞみ教室のF先生には厚く御礼を申し上げたい。

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