献本をいただく(Keep Talking)

英語のテキストの献本をいただいた。タイトルは Keep Talking である。執筆者の方々は、村田和代先生、大谷麻美先生、村田泰美先生、重光由加先生の4名である。出版社は桐原書店である。

この方々は、JACET中部のメンバーで、かつ待遇表現研究会のメンバーでもある。長年にわたり待遇表現を研究されてきた方々である。その研究の成果がこのテキストに示されていると思う。英語では待遇表現をポライトネス(politeness)と言うが、日常のコミュニケーションでは、どうしたら相手に失礼にならないで意図を伝えるかが大切な技能である。その技術を教えるテキストである。

たとえば、窓を開けてくれるように相手にお願いするときは、以下の順番で丁寧さが下がる。(p.43) 相手のとの距離感を計りながら適切な表現を選択していくのだ。

Would it be possible for you to open the window?

I’m wondering if you could open the window?

Could you possibly open the window?

Could you open the window?

Would you open the window?

Will you open the window?

Can you open the window?

Open the window, please.

身内の中でも、単に Open the window. とだけ言うのは失礼に当たるようだ。そんな時は、What’s the magic word? と年長の人がたしなめる。すると、年少の人は自分は言葉が足りなかったと気づいて、Please と付け加えるのだ。

なお、同じく、p43には、有益な情報がある。それは相手に取って有益なことは命令文でもかまわないということだ。Have another sandwich. これは「もう一つサンドイッチを食べなさい」ではなくて、「もう一つサンドイッチをどうぞ」と訳すのが適切とのこと。このように、随所に有益な情報がちりばめられている。

このテキストは15課に分かれているので、半期のテキストとして使うことができる。もう少し、ゆっくりと進みたいという先生方は、一課を二回の授業で進めていけば通年で終了することができる。

自分は定年退職してからは、学会に行くことも少なくなったが、今度何かの機会でお会いすることがあれば、執筆者の方々にお礼を述べたい。

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英語テキスト
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金龍ラーメンを再び食べる。

2016-01-14

今日は非常勤の仕事で大阪に向かう。お昼頃に、なぜか金龍ラーメンが食べたくなり、難波の駅をおりて御堂筋の方に向かう。馴染みの金龍ラーメンが見えてきた。メニューは二つだけ、600円の金龍ラーメンと900円のやや分量の多いラーメンである。私はいつも安い600円のラーメンを注文する。image

スープは豚骨や鶏足を煮込んだタレで秘伝であり、これが人気の原因であろう。通りに立っての立ち食い形式である。この日は寒い日であったが、ラーメンを食べていると身体が温まってくる。ニラとキムチは取り放題である。さて、横の中年の女性はたくさんの量のニラとキムチをラーメンに入れている。辛すぎるのでは?大丈夫かとその中年女性の横顔を見るが、平気な顔で食べ続けている。

さて、非常勤の仕事だが、今年になってから初めての授業である。実はいつもまじめに出席していた一人の学生がいない。聞くところによると、学校を退学したそうである。頑張っていた学生で、英語の力もあったのだが、何か家庭の事情のようだ。

人生にはいろいろなことがあるのだが、その学生には、この挫折にくじけないで頑張ってほしい。人生は何度でもやり直しのチャンスがあるのだから。

今日の授業はテキストを読むことであった。内容はフランスのパリに住む人々の話であった。パリに住む外国から移住してきたガイドさんと芸術家たちの生き方について論じた文である。パリの町は大きなブラックホールのようである。その魅力にとりつかれて故国を忘れてしまう人がいる。

私もそんな生き方にあこがれたことがある。魅力ある大都市のなか、「孤独」に生きるのも格好いいな、と思ったものである。もちろん、現実に住むのは大変で、おそらく、幻滅、失望、イライラの連続だとは思うのだが。

そんなことを語りながら、授業を進めた。今日は学生からもいろいろな意見が聞けてよかった。英語だけの学習ではなくて、学生たちの人生観や世界観を引き出すことができたのはよかったと思う。今日の授業は90点ぐらいのできか。

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テキスト『クリティカル・シンキングのすすめ』が発売される。

2015-12-04

私も執筆参加したテキスト『クリティカル・シンキングのすすめ―基礎から応用への総合英語 』が南雲堂から発売された。執筆者は高垣先生、斉藤先生、ライト先生、木村先生、そして私である。

このテキストの狙いは、学生に英語力だけでなくて理論的に考える力を付けてもらいたいという意図から生まれた。

最近の大学生は理論的に考えることが苦手になってきたとよく言われる。でも理論的に世の中を見ていかないといろいろと社会に出てから失敗することが多くなる。感情にまかせて生きていけば結局は損をするのは自分である。新聞や広告宣伝をすぐに鵜呑みにしてしまう、巷の偏見やステレオタイプをすぐに受け入れてしまう、これは自戒の念も込めて自分自身を鍛え上げる必要がある。

そんなことで、英語力と思考力養成を二つの大きな目標にして、「Critical Thinkingで学ぶ総合英語教材」を目指すテキストを執筆したわけである。本書のキーワードは“Critical Thinking”である。このキーワードがこの本の柱となっている。骨太の本ができたのではと思ってる。

手前味噌になるが、ただ単に、正解を出すだけではなく、出来るだけ様々な考えに触れ、「批判的思考」に基づく思考力を鍛える事で、英語で物事を正しく捉えられるように工夫が凝らしてある。

そこでは、会話やパッセージを通じて、多岐にわたる思考のあり方を学び、それに続くExercisesで物事の適切な捉え方を実践学習しながら答えを導き出す訓練を行っている。

そして、英語力習得のみならず、学生の皆さんが将来必要とする思考力の習得を目指した総合英語テキストである。と良いことづくめの宣伝をするが、とにかく一回手にとって見ていただきたい。96ページほどの手軽な本である。この本をじっくりと読むことで何か自分自身が変わっていくことを感じるのではないか。

新刊テキスト『クリティカル・シンキングのすすめ』
新刊テキスト『クリティカル・シンキングのすすめ』

JACET関西に参加する。

2015-11-30

土曜日にJACET(大学英語教育学会)の関西支部の大会が開催された。それに参加する。神戸学院大学を訪問する。まずこのあたりはポートポートランドという名称で、全てが広々していて、日本ではないようだ。道は広いし、建物は近代的だ。未来都市を歩いているように感じた。

海を埋め立てて出来た場所であり、スペースは贅沢にとってある。歩道は広いし、車道も場所によっては6車線ほどもとってある。

そして、大学はレンガ色のとても格好良い建物であった。この記事の一番最後に写真を載せる。日本の大学というよりも欧米の大学のようだ。また内部もモダーンな感じで、これからの大学の建物のあり方を示している。

学会は、シンポジウム『動機付け研究最前線」を聴いてみるが、この複雑系という概念を応用して、英語救育に役立てようというアイデアは面白いと思った。そうか、複雑系の概念までが英語教育に導入されるようになったのか、と意外な気がした。

さて、3時から「書籍教材」の紹介をおこなう。ある教室を借りて新刊テキストの紹介を順次行うのだが、われらの共同作業で生み出したテキスト『おもてなしの観光英語』(Hospitality English)が一番手として紹介された。紹介する人は木戸先生とライト先生である。壁にパワーポイントでスライドを投影していろいろと宣伝を行った。

合計で20名ぐらいの人が集まって発表を聞いてくれた。質問があり、ビデオがあるかどうかの聞かれた。このテキストはCDはあるのだが、ビデオはない。たしかに付録としてビデオがあれば、学生はより関心を持ってくれるだろう。

出版社もそうであるが、著者たちは出来上がった本がどれくらい売れるか、世間からどれくらい注目を浴びるか心配なのである。自分の子の成長の様子を見る感じで、上手く育ってほしいと切に願うのである。

テキストの概要
テキストの概要
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芝生が美しい
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中は超モダーンな作りである。
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著者たちの二人が説明をする。
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広々としたキャンパス

 

テキスト『おもてなしの観光英語』が発売される。

2015-11-29

4名の著者が共同で作成していた新しいテキスト『おもてなしの観光英語』(英語名はHospitality English)が完成した。厳密に言うと、審査用のテキストが完成して、これから最後の点検をして完成版に仕上げるのだが、一応は世間に見てもらう段階までは完成している。

詳しくは出版社の三修社のサイトを訪問してほしい(このサイトから審査用のテキストの請求ができる)。「インバウンド観光に対応できる英語を学ぶ」と謳ってある。今まで観光英語に関するテキストはたくさん発売されてきた。しかし、それらの多くは日本人が外国に行って、特にアメリカやイギリスを中心にする英語圏に行って観光をするという設定であった。

しかし、このテキストは外国人を日本に迎え、その人を日本各地へ案内するという設定になっている。案内の時に、日本の地理や歴史をも紹介するという構成である。

テキストの英語のレベルはやさしい。大学1年生を想定している。ただ日本の地理や歴史に関してはある程度は知ってほしい。外国人に説明できるぐらいの知識は必要だ。学生は予習する際にネットで、日本地理や歴史のサイトを見つけて自分の知識の再確認をしてほしい。

あと、英語のタイトルに Hospitality English を選んだ。ここには、キーワードとしてHospitality を織り込んでいる。外国人が日本に来たら我々がホスピタリティー精神で歓待すれば、日本人への好感度も増す。それが、しいては日本周辺の国との緊張を解きほぐすことにもつながり、国際平和にもつながるのだ、という壮大な事も考えていた。

2020年に東京オリンピックが開催されるが、この年にはどれくらいの数の外国人観光客が日本を訪れるのだろうか。2015年の見込みは1800万人である。上位の国は、中国、台湾、韓国、香港である。2020年には3000万近くが日本を訪れるかもしれない。東京や大阪に住んでいる人は、外国人観光客、特に中国人観光客の増加を実感している事と思う。これは大きなビジネスチャンスである。

このような現状を踏まえてテキストを作成したわけである。なお、「観光英語」がキーワードであるが、この語はネットで調べると増加傾向にある。下の画像のグラフを参照してほいい。学生で就職を意識する人は、観光英語が関連する仕事はきわめて需要が高い、という事は知っておくべき傾向なのだ。

キーワード「観光英語」のGoogle検索の数が増えている。
キーワード「観光英語」のGoogle検索の数が増えている。
テキストの概要
テキストの概要