雨の広隆寺

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2015-04-05

今日は日曜日、雨が降っているがなぜか広隆寺へ行ってみたくなる。バスに乗って太秦東口で降りる。この辺りは三条太秦であり道並みは狭くてごちゃごちゃしている。昭和の昔に戻ったように錯覚する。だが広隆寺に入ると場面は一変する。無秩序な町並みから、別世界に入り込んだように感じる。落ち着いた静寂さがある。いくつか写真を撮る。雨が降っている。訪問客は日曜日だが少ない。桜はまだ結構残っている。

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今日の訪問の目的の一つは弥勒菩薩像を見ることである。いままでに何回か見たことがあるが、一度ゆっくりと落ち着いて見てみたいと思ったのである。さて、入場料700円を払って新霊宝館に入る。入り口で係りの人から帽子を取るようにと言われる。このお寺は信仰のお寺であり、仏像に敬意を払う必要があるようだ。

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仏像や不動明神などが並んでいる。その中央に弥勒菩薩半跏思惟像が座している。赤い服を着た女性がすわってじっと弥勒菩薩像に祈っている。この中は写真を撮ることは禁じられている。展示室の中はかなり暗い光が、光は仏像に悪影響を与えるようだ。たくさんの仏像がならんでいるとかなり荘厳な雰囲気を与える。 聖徳太子の16歳の時の像とか十一面千手観音立像などがある。気に入った仏像をじっくりと眺めることができた。ふと、弥勒菩薩のところを見ると先ほどの女性がまだ祈っている。私が来てから20分以上も、真剣に手を合わせて何かを祈っている。弥勒菩薩の無限の慈悲にすがりついているような女性の様子、何を祈っているのだろうか。

新霊宝館を出ると、雨が小降りになっている。苔がきれい。何人かの係りの人が草をむしっている。苔を保つためにも、このように手入れをきちんとする必要があるようだ。

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さて、門をくぐって外に出ると、急に雑然とした世界に戻った。京都はお寺の境内は静かでそれなりの雰囲気があるが、一般の住宅地や商業地は非常に雑然として、観光に全く向かない場所が多い。このあたり、パリならばどこにいっても素晴らしい景観であることと対照的である。

京都は、特に電線と電柱だが、できるだけ早く無電柱化を図り、歩道を広げて、観光客 friendly にすべきと思う。京都が生きていくのは観光産業しかないのだから。世界の観光地と競争するには、もっともっと整備していけなければと思う。

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