空き家バンク

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2015-04-08

「平成27年度固定資産税・都市計画税納税通知書」なる郵便物が送られてきた。毎年この時期になるとこの通知書を受け取る。正直言ってうれしい書類ではない。つまりその年に支払う税金の金額を通知するものであるからである。石川県の能登半島に親の実家があり、そこの税金を毎年払うのである。

今住んでいる京都のアパートはとても狭い。そこに4名の人間で住んでいる。子供二人に部屋を取られたので、自分の勉強部屋はない。よってリビングの片隅に箱を置いてその中に自分に必要な書類や書籍を入れてある。自分専用の部屋を持ちたいということが長年の夢である。

京都で今住んでいるアパートは狭くて息苦しい。一方、能登半島の親の実家はかなり、そして無駄に広い。実家の近隣の農家もほとんどが大きな建物と広い敷地をもっているが、実際に人が住んでいるのはもう8割ぐらいか。つまり2割ほどは誰も住んでいない。時々、誰かが来て窓を開けて空気の入れ替えをしたり、掃除をする、あるいはまったく放置状態の家もある。

この通知書に同封されていたものに、「空き家を探しています」というパンフレットがあり、使わない家は空き家バンクに登録するように勧めてあった。市役所が空き家の売り手や買い手の仲介をしてくれるそうである。しかし、空き家バンクの紹介で購入した人は一体どうするのかと思ってしまう。つまりこの地域での生活は難しいのである。

一見するとのどかな田園地帯に見える。しかし、その場所は限界集落というのは大げさだが、だんだんとインフラが崩れつつある。生活の基盤が徐々に脅かされてある。小学校が閉校となった。保育園が閉じた。5つほどあったお店、魚屋、洋服屋、雑貨店などが店じまいをした。そして今は一軒だけ、ちいさな雑貨屋が商売をしている。この雑貨屋が閉じたら地域の買い物はどうなるのか。車を運転できないお年寄りには非常に苦しい生活になる。週に2回ほど大きなトラックが日用品を売りに来るが、それに頼るだけになる。

このあたりの山林や空き家を持っている人はほとんどが売りたいと思っているであろう。しかし、運良く売れたとしても不動産の売却益に税金がかかり3割ほど税務署に納めなければならない。購入側にしても、安く購入できたとしても、毎年の固定資産税が負担となってくる。そして、そこに住むのが難しいので単に名義上の保持者になるだけになる。

金沢は新幹線開通で祝賀ムードだが、能登半島になると将来は暗いと言わざるを得ない。私自身は、自分の父母の思い出のつまった実家であり、売却することは考えていないが、自分の息子たちはどう考えるか。息子たちには実家にまったく愛着はないであろうから、ためらわずに売るだろうと思う。あるいは、固定資産税のことを考えて相続放棄を宣言するかもしれない。

私自身は、退職してまだある程度は体が動くうちは実家の畑で家庭菜園を趣味にやってみたいとも考える。しかし、体力が衰えてきたら、どうしても病院のある地域でないと生きていくのは難しい。車の運転できない母は、父が他界した後は、病院通いがかなり大変であった。さて自分はどうしたらいいのか。空き家バンク、固定資産税、限界集落、などと色々と考えることの多い季節である。

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