世界図書館

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2015-05-10

パソコンでいろいろと調べると、その便利さに驚く。もう、世界図書館と言ってもいいだろう。人間は世界中の知識を蓄えることのできる図書館を長い間夢想してきた。その夢がついにかなう日がやってきた。知りたい知識を一瞬のうちに得ることができる。

と言うのは、昨日購入した『仰臥漫録』を読んでいたら、9月10日の箇所で、「新聞の号外来る 曰く伊庭想太郎無期徒刑に処せられる」と言う文章があった。「伊庭想太郎」とはどのような人なのか、全く知らなかったので、早速 google で検索した。すると星亨を暗殺した人で投獄されて服役中に病死した人物であることがすぐに分かった。

30年前ならば、図書館に行って、百科事典を調べてようやくこの情報にありつけただろう。おそらく数時間はかかったと思う。ところが、現代は自宅で瞬間的に、そして百科事典よりもはるかに詳しい情報が入手できる。写真の入手も容易だ。複写する手間も全然違う。コピーして自分のファイルに入れておけば、「伊庭想太郎」に関する相当な量の知識を蓄えることができる。

自分は Wikipedia によく頼る。そのリンク先をたどれば、現代の最先端の知識に容易にたどり着くこともできる。リンクが上手に貼られていると知識が立体化・構造化していると感じられる。またWikipedia は日々加筆されている。知識の量が加速度的に増していく。Wikipedia に代表されるパソコンによる情報は、世界図書館というよりも、宇宙図書館と言ってもいいだろう。

宇宙図書館に入れ浸って多くの人が時間を費やす。ネットサーフインだ。私は、朝の数時間、シニアの人たちのブログを読みあさっていたが、これだって宇宙図書館で本を読み漁っていたと言っていいだろう。シニアの多くが、老い、病気、金銭問題、家庭内不和を抱えながら生きていることを改めて発見する。

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