2015-06-04
デールカーネギーの本『道は開ける』『人を動かす』の英語の原文を、このところ通勤の途中で iPod で聴いている。原文のタイトルは、How to stop worrying and start living と How to win friends and influence people である。とても勇気付けられる本である。
アメリカ社会特有の楽天さ、楽観主義は日本人が学ばなければならないものである。「人生は何度でもチャンスがある」というメッセージをこの本は伝えてくれる。抽象的なことを述べるのではなくて、具体的に、アメリカの何々市に住んでいる何々さんの実体験を紹介することで、読者に分かりやすい事例を示している。
授業でも抽象的なことを述べるのではなくて、具体例を幾つかあげて、それを学生がまとめるように形にすべきであろう。異文化理解の授業で「日本社会は対決型ではなくて調和型である」ことを示すならば、そのような事例を3つほど提示する。そして諸外国の事例をも3つほど提示して、両者を比較させる。比較して、何か一般化できる法則を学生に見つけさせる。帰納法を使った授業になる。最初に「日本社会は調和型で、この国の社会は対決型である」と授業の冒頭に言ってしまうと、学生は最初から抽象的な法則を提示されたのではきょとんとするだけだ。発見型の学習にならない。
いろいろなことを考えるが、とにかく自分自身の生きかたにもこの本は役に立つ。自分の年齢だが、まだチャンスはあるという気がしてきた。歩くときは背筋を伸ばして、常に楽しいことを考えて、人と話すときは目をしっかり見ながら相手の話を真剣に聞こう、という気になった。この本を読んで学んだことを箇条書きにすると以下のようになる。
- 自分の目標をクリアーにする。何がしたいのかはっきり決める。
- 関連した情報を集める。
- その情報に基づいて決断をする。
- その決断を実行する。
自分の目標は「子供が大学を無事卒業する」であり、次は「所有する家のリフォームをする」である。当面はこのようなことか。そのためには、自分は「金を稼ぐこと」と「健康であること」が大切である。さて、この金を稼ぐことが難しいのだが、できることから始めていきたい。