電車

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2015-06-25

朝は石川県の総務部納税課に電話をして、車の納税証明書を再発行してくれるように依頼をする。車の登録場所は石川県であるが、京都の自宅に送ってくれるようだ。何年か前に京都の自宅に送ってくれるように依頼した時は、規則で車を登録してある住所にしか送れないと断られたのだが、今回は送ってくれると言う。融通が利くようになったようだ。現在の車検証のコピーに住所を記載した返信用封筒を同封して石川県の納税課に送ることにする。

なお、係りの人の話だと、4月から電子データを利用したシステムが動き始めているので、どこの運輸支局でも納税しているかチェックできるので、今後は車検に納税証明書はいらなくなるという話だ。始まったばかりで、京都の運輸支局が対応しているかどうかは分からないと言う。車検をお願いしようと思っている業者に電話して、尋ねてみたら電子データを利用したシステムの存在は知らなかった。とにかく、納税証明書は絶対必要と業者は言う。

今日は非常勤で大阪に行く。電車の中では、例によって正岡子規の随筆を読んでいる。今週は『病牀六尺』を読む。晩年の2年間ほどの随筆で、新聞に連載されたものである。この時期は公刊を予定していなかった『仰臥漫録』が書かれた時期と重なる。『仰臥漫談』は生々しいので読んでいて苦しくなるが、『病牀六尺』は一応新聞掲載なので、フィルターがかかっていて、読みやすい。全部で127回の連載だが、ブログで言えば127回の投稿があることになる。病気に関しては、連載9回目に次のような記事がある。

八日には少し善くて、その後また天気具合とともに少しは持ち合うていたが十三日という日に未曾有の大苦痛を現じ、心臓の鼓動が始まって呼吸の苦しさに泣いてもわめいても追っ付かず、どうやらこうやらその日は切抜けて十四日もまず無事、ただしかも前日の反動で弱りに弱りて眠りに日を暮らし、十五日の朝三十四度七分という体温は一向に上らず、それによりて起りし苦しさはとても前日の比にあらず、もはや自分もあきらめて、その時あたかも牡丹の花生けの傍に置いてあった石膏の肖像を取ってその裏に 「自題(みずからだいす)。

ほとんで身動きできない中で、庭の写生や友人たちが持ってきてくれた絵画を鑑賞したりと超人的な努力で随筆を書いていく。しかし、上記のように苦しみに耐えかねて嘆きの声を上げることもある。このような部分は自分も感情移入してしまう。

さて、非常勤先では、O先生と一緒に学生食堂で食事をとる。私は400円のB定食を注文する。O先生と色々と話がはずむ。松本清張の小説『砂の器』を映画化するときに、丹波哲郎が出てきた最初の映画では、犯人の父がハンセン氏病にかかったという話になっているが、最近のドラマ化ではこの部分が問題となり、ハンセン氏病に対する偏見を助長しないようにとあらすじが変更になったことを教えてもらった。

さて、今日の授業は学生の数も少なくて、学生も眠そうであった。私の授業はあまりぱっとしなかったようだ。うーん、学生の反応がいいと、こちらも気持ちが乗ってくるのだが。DSCN7608DSCN7615DSCN7616DSCN7617

帰りは学校から駅まで歩く。途中でいろいろと緑が多い散歩道に格好の場所があるので写真をとる。また日本最古のため池であるという「狭山湖」を見る。水鳥が何羽かいる。静かな光景で心温まる。

さて、帰りだが、阪急京都線の大山崎駅近くで、どーんという音がする。電車が急ブレーキで止まる。人身事故というアナウンスがあって、20分ほど止まる。 飛び込みか?何の放送がない 様子が分からない。いろいろなことがあったが、今日もなんとか自宅にたどり着く。

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