2015-07-13
長男がオーストラリア留学に出発する。今日の朝は忙しかった。大きなスーツケースに服をたくさん詰め込む。今は南半球は冬なので、冬服もたくさん持って行かなければならない。スーツケースが閉まらない。グーツと体重をかけて、二人がかりで何とか閉める。結構重い。
車で京都駅まで送ることにする。家内も同乗する。朝の6時15分頃に自宅を出る。まだ、車も多くなくて、結構すいすいと進む。これから半年の留学で、メルボルン大学で勉強するのだが、長男にはたくさんのことを学んで大きく成長してほしい。長男は語学力をつけたいという。英語はC1レベル、スペイン語はB2レベルまで上げたいと言う。長男の大学では、語学目標の基準として、B1, B2, C1, C2等の言い方をするようだ。
「外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ言語参照枠」という学習の基準があり、それは普通はCEFR(せふあーる)と言っている。CEFRでは、外国語学習のレベルをA1,A2,B1,B2,C1,C2 と大きく6つの段階に分けてある。これはヨーロッパでは普及している基準であり、語学学習の参考書などでは、これはどのレベルの学習者を対象とするかということで、表紙に明記してある。例えば、この英作文の本はB1レベルを対象とするという風である。
最近は日本でもこの考えが広まり、NHKの英会話講座では、CEFRの基準を使って各コースのレベルを示している。語学学習のレベルも段々と世界的に普及しつつあるようだ。英検や日本語能力検定などもCEFRの基準を考慮する必要が出てきた。
そんなことを話しているうちに、京都駅まで到着する。重たい荷物を運びながら長男は改札口に向かう。家内はかなりセンチメンタルな気持ちになっているようだ。私も長男が生まれた日を思い出す。私が長男を自分の両手の上にのせて、静かに身体を拭いた。自分の血を受け継ぐ存在の不思議さを感じた。