書籍の搬出

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2015-08-04

私は今年度で定年退職である。自分にとって大きな問題の一つは研究室がなくなることである。研究室の中にいろいろな本や資料を置いてある。論文を書くときや発表をするときは、これらの本や資料を見ながら、原稿を書いていく。たくさんの本や資料を一緒に広げて、あちこち目を通しながら、自分の考えをまとめていくのだ。

今は、京都の賃貸マンションに住んでいる。そこでは自分の勉強部屋がない。子供二人に部屋を取られてしまい、自分はリビングの隅っこに小さな本箱を置いてあるだけである。研究室の本をこのマンションに持ってくることは物理的に不可能である。

石川県の実家にはまだスペース的な余裕があるので、そこにこれらの書籍や資料を持っていく予定である。石川県は12月ごろから雪が降り始める。大雪になることもある。大雪の中での本の搬入は難しい。そんなことから11月の終わり頃までには研究室の書籍をすべて実家に運びたい。

現時点で、2冊の本の編集と2本の論文の執筆の仕事が残っている。これらを11月ごろまでには完成させたい。できたら夏休み中に仕上げたい、と考えている。そして、夏休み明けからは、手頃な大きさの段ボールを集めて本の箱詰めなどを始めたいと思っている。

自分はすぐには故郷に帰らないで1年間は京都に住む予定だ。非常勤という形で何コマかは仕事をする予定である。京都のこのマンションに住む間は、論文を書いたりすることはできない。自宅のソファに座って kindle で本を読むだけであり、知的生産は無理である。

そのことを意識して、この数年は紙の本は買わなくなり、できるだけ電子書籍 kindle で本を買うようにしてきた。ただ、石川県に戻ったら、自分の書斎はあるので、そこに本や資料を広げてまた何か執筆することは可能かなと考えている。しかし来年1年間はどうやって過ごすか迷う次第である。

せっかく京都にいるのだし、あと1年間しか住むことができないのならば、 高級カメラを買って寺社めぐりをして写真を撮るのも一興かとも考える。でもカメラマンの人達が重そうなカメラ一式を運んでいる姿を見ると、自分は安いコンパクトカメラで写真を撮るのがせいぜいだなと感じる。

まあ、いろいろと身の振り方を考える今日この頃である。

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