父の思い出

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2015-08-30

8月28日の投稿で母の思い出を書いた。父の思い出も少しずつ書いていこう。無理に思い出そうとするとなかなか出てこないが、何気ないときにふと思い出したりする。

私が小学生4年生か5年生の頃、父と一緒に庭の木を見ていて、木に登らないであの木の高さを計測できるかどうかという話になった。自分は木に登るしか方法はない。木に登って頂上から紐を吊るして、地面についた部分に印をつけて、その部分の長さを測れば木の高さが分かるというように主張した。

父はその必要はなくて、縁側から見える木の天辺の角度を測ればいいのだと話してくれた。縁側から木までの距離を測り、縁側から見て天辺が何度になっているか角度を計測することで分かるのだと言った。そのあと、大工道具を持ち出して、細い材木を組み合わせて木の角度を図る装置を製作した。そして、三角形の相似の話とか、簡単な比例の法則の話をしてくれて、その装置の使い方を教えてくれた。それらを応用して木の高さの測り方を教えてくれた。

父は器用な人で木工品などを作って遊ぶのが好きな人であった。そんな装置も簡単に製作したのである。私はその装置を面白いと思って、いろいろなものの高さを測ってみた。遠くに見える山がある角度で見えるならば、ここからその山までの距離が分かれば高さも計算できるというようなことも知った。

父はよく幾何学を教えてくれたのだが、私はあんまり数学の才能はなかったようだ。父が応援してくれたが、学校では数学の成績は振るわず、文系に進んだ。それから、ずっと数学とは縁遠い生活を送ってきた。

子供達がこの数年相次いで大学に進学した。膨大な量の参考書や問題集を不用になったからと捨てたのだが、数学の参考書は自分が譲り受けてもらった。自分は、定年退職後に時間ができたら、それらの数学の勉強をしてみたいと考えている。もしかしたら、数学はとても面白い学問なのではないか、もう一度父が教えてくれたあの原点に戻って、数学の勉強を始めたいとも考えている。

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