2015-10-11
昨日は亀岡のアルプラザに買い物に行った。途中で寄り道をする。老ノ坂峠の数キロ手前で左に曲がって京都霊園の方向に向かった。本当の目的は、伝説で源頼光が退治したと言われる酒呑童子の首塚を訪れることであった。あまりきちんと調べていかなかったので、方向違いの所に行ってしまった。あとで調べると、もう少し登って老ノ坂トンネルの前で車を止めて、そこから徒歩で右に向かうべきだったようだ。
そんな偶然から京都霊園を訪問することになった。ここは国道9号線を見下ろす高台にあり、景色はいい。日中はお日様もよくあたり、自然に囲まれ、墓地としてはかなり贅沢な立地条件にある。
墓石の多くは大きくて、立派な造りの墓が多い。比較的に豊かな人が利用する墓地のようだ。こんな風景のところで自然に囲まれながら永遠の眠りもいいものだな、と感じた。ところで、宗教法人仏舎利苑が管理する京都霊園の利用に関して、ホームページがある。それを見てみる。
利用者は宗教・宗派を問わず利用できるとある。たしかにキリスト教のお墓も幾つかあった。宗派に関しては寛大なようだ。
ところで使用料はいくらかと好奇心から調べると次のようになっている。90cm×90cm の広さを1聖地という単位にしている。そして、1聖地、1.5聖地、2聖地、3聖地と広さによって4種類に分けてある。1聖地は100万円以上かかる、以下150万円以上、180万円以上とあり、最後の最も広い3聖地になると、230万円以上になる。ただしこれは土地だけではなくて、墓石も含んだセット料金である。
各種のサービスが提供されているが、墓石周りの掃除をお願いすると一回7000円だそうだ。除草して墓石に水をかけて洗ってくれる。面白いのは、忙しくてお参りできない人のために、2万円で僧侶が代理でお参りをしてくれるそうだ。どうも子孫たちは墓参りが面倒くさいと感じるようになり、各種サービスに頼ろうという人が増えてきているようだ。
自然に恵まれた霊園であり、写真を幾つか掲載する。酒呑童子の首塚へは行けなかったが、京都霊園という有名な墓地を見ることができて、参考になった。
キリスト教のお墓もある。宗派を問わないで利用出来ると案内書に書かれてあるが、なるほどこの墓地はコスモポリタン的な霊園だ。外国ではおそらく宗教によって利用者が限定されるであろう。その点では、非常に日本的な霊園である。

途中で岩切不動明王の像を見つける。これも写真に撮っておく。どんないわれがあるのか。墓所にある不動明王は誰が何の目的で建立したのか。興味津々である。
以上、偶然で霊園を訪ねた話である。次回はなんとか酒呑童子の首塚を訪ねてみたい。その首塚は京都の霊感スポットの一つだそうだ。