オーストラリア(6)

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2015-10-29

オーストラリアでは、Macquaire Dictionaryの第3版が1997年に出版された。この辞書はオーストラリア的、アジア的な視点から辞書が編集されている。オーストラリア英語独自の語彙を辞書に取り入れて、それらの語彙を確立させた。用例はオーストラリアの作家からの引用が見られる。このようにオーストラリアの英語の持つ価値を読者に大いにアピールしている。

ただ発音に関しては、標準英語の発音を記してある。例えば、eightならば、/eit/であり、takeならば、/teik/と記載されている。この点に関してだが、オーストラリア人の特徴的な発音も載せるべきであると考える。オーストラジア人はeight をアイト、take をタイクと発音することで知られている。

この辞書は、シンガポールやマレーシア、フィリピンなどで使われる英語の語彙を大幅に取り入れていることも特徴である。例えば、bumiputra, (ブミプトラ、マレーシア英語でマレー民族の意)barrio(フィリピン英語で村の意味), bed spacer(フィリピン英語で間借り人の意)なども辞書に取り入れられている。このように、この辞書には、オーストラリア英語とアジア英語に対しての理解が示されており、オーストラリアの学界の関心の方向を示している。

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