2015-11-20
ネットでヤフー・ニュースを見ていたら、「日本テレビ のドキュメント’15 「能登消滅」 9分の8の衝撃 石川県の能登半島は、9つの自治体のうち8市町が「消滅可能性都市」に該当する人口減少が深刻な地域だ」(2015年9月6日放映)というビデオがあり、それを見ていた。
石川県の9つの自治体のうち、8つの市町村は将来消滅の危険があるという。つまり人口がゼロになると予想されるのである。放送を見ていたら、確かにその通りだ、自治体の消滅は必至と感じられた。私も能登半島の出身で定年退職後は石川県に戻る予定である。実家は能登半島のど真ん中の七尾市にある。
テレビで放映されていたのは、能登町であり、さらに北の奥能登になる。ここは人口の減少が激しくて十年前は四万人いた人口がいまでは二万人を切りそうだという。コミュニティが成立しなくなる。二万人いても若い人もいての二万人と異なる。高齢者ばかりの二万人である。人口構成がいびつである。スーパーがなくなる。病院がなくなる。郵便局や銀行がなくなる。生活の基盤が脅かされている。。
このあたりは、産業としては、漁業ぐらいか。しかし漁業というきつい仕事を嫌って若い人は受け継がない。林業も昔は盛んだったが、それも外国からの安い外材が来るようになり、林業も成り立たなくなった。
その能登町と比べると私の実家がある七尾市は若干ましかなとも思う。まだ鉄道は通っている。大きな病院もあるし、若い人の働き場所もある程度はある。ただ、衰退は時間の問題だと思う。能登半島は北のほうから徐々に寂れていく。
さすがに金沢までくると活気にあふれている。新幹線の開通で東京とのつながりも密接になった。観光客も金沢にはくるようになった。しかし、能登半島には観光客がこない。金沢から結構時間がかかるのだ。和倉温泉にはいくらか人がくるが、温泉以外に目玉がないのが痛い。
能登半島に能登空港(最近名称を変えて、のと里山空港となった)が10年ほど前にできた。何度か行ってみたが、空港自体は赤字だと思う。一日に東京からの便が2往復あるだけである。昔は一面の山だったところに、木を切り倒して整地して空港を造ったのである。能登の人にとっては東京に行きやすくなったので、便利といえば便利なのだが、東京から来る人はいるのか?これは大変な赤字だろうと推測できる。
できた当時は、小松空港から航空自衛隊が移転してくるのでは噂されたが、小松市からしたら自衛隊に移転されたら市の経済に大打撃となるし、若い隊員たちも能登半島の奥地には行きたがらないようで、そんな噂も聞かれないようになった。
今日は故郷である能登半島の将来を思い、なにか起死回生の妙策はないか考えた次第である。
知らなかった。地方の衰退。年金者暮らしで地方に移り住むひとがいるといわれるが、買い物の不便、病院が遠い。来た時はあったのにがいちばんややっこしいですね。車なくても、暮らせる町に住みたいです。
石川県、特に中能登より北はかなり過疎化が進んでいます。昔みたいに子供たちがたくさんいた時代が懐かしいです。それから、名前ですが、イニシャルにしておきました。