2015-11-29
4名の著者が共同で作成していた新しいテキスト『おもてなしの観光英語』(英語名はHospitality English)が完成した。厳密に言うと、審査用のテキストが完成して、これから最後の点検をして完成版に仕上げるのだが、一応は世間に見てもらう段階までは完成している。
詳しくは出版社の三修社のサイトを訪問してほしい(このサイトから審査用のテキストの請求ができる)。「インバウンド観光に対応できる英語を学ぶ」と謳ってある。今まで観光英語に関するテキストはたくさん発売されてきた。しかし、それらの多くは日本人が外国に行って、特にアメリカやイギリスを中心にする英語圏に行って観光をするという設定であった。
しかし、このテキストは外国人を日本に迎え、その人を日本各地へ案内するという設定になっている。案内の時に、日本の地理や歴史をも紹介するという構成である。
テキストの英語のレベルはやさしい。大学1年生を想定している。ただ日本の地理や歴史に関してはある程度は知ってほしい。外国人に説明できるぐらいの知識は必要だ。学生は予習する際にネットで、日本地理や歴史のサイトを見つけて自分の知識の再確認をしてほしい。
あと、英語のタイトルに Hospitality English を選んだ。ここには、キーワードとしてHospitality を織り込んでいる。外国人が日本に来たら我々がホスピタリティー精神で歓待すれば、日本人への好感度も増す。それが、しいては日本周辺の国との緊張を解きほぐすことにもつながり、国際平和にもつながるのだ、という壮大な事も考えていた。
2020年に東京オリンピックが開催されるが、この年にはどれくらいの数の外国人観光客が日本を訪れるのだろうか。2015年の見込みは1800万人である。上位の国は、中国、台湾、韓国、香港である。2020年には3000万近くが日本を訪れるかもしれない。東京や大阪に住んでいる人は、外国人観光客、特に中国人観光客の増加を実感している事と思う。これは大きなビジネスチャンスである。
このような現状を踏まえてテキストを作成したわけである。なお、「観光英語」がキーワードであるが、この語はネットで調べると増加傾向にある。下の画像のグラフを参照してほいい。学生で就職を意識する人は、観光英語が関連する仕事はきわめて需要が高い、という事は知っておくべき傾向なのだ。