2015-12-04
私も執筆参加したテキスト『クリティカル・シンキングのすすめ―基礎から応用への総合英語 』が南雲堂から発売された。執筆者は高垣先生、斉藤先生、ライト先生、木村先生、そして私である。
このテキストの狙いは、学生に英語力だけでなくて理論的に考える力を付けてもらいたいという意図から生まれた。
最近の大学生は理論的に考えることが苦手になってきたとよく言われる。でも理論的に世の中を見ていかないといろいろと社会に出てから失敗することが多くなる。感情にまかせて生きていけば結局は損をするのは自分である。新聞や広告宣伝をすぐに鵜呑みにしてしまう、巷の偏見やステレオタイプをすぐに受け入れてしまう、これは自戒の念も込めて自分自身を鍛え上げる必要がある。
そんなことで、英語力と思考力養成を二つの大きな目標にして、「Critical Thinkingで学ぶ総合英語教材」を目指すテキストを執筆したわけである。本書のキーワードは“Critical Thinking”である。このキーワードがこの本の柱となっている。骨太の本ができたのではと思ってる。
手前味噌になるが、ただ単に、正解を出すだけではなく、出来るだけ様々な考えに触れ、「批判的思考」に基づく思考力を鍛える事で、英語で物事を正しく捉えられるように工夫が凝らしてある。
そこでは、会話やパッセージを通じて、多岐にわたる思考のあり方を学び、それに続くExercisesで物事の適切な捉え方を実践学習しながら答えを導き出す訓練を行っている。
そして、英語力習得のみならず、学生の皆さんが将来必要とする思考力の習得を目指した総合英語テキストである。と良いことづくめの宣伝をするが、とにかく一回手にとって見ていただきたい。96ページほどの手軽な本である。この本をじっくりと読むことで何か自分自身が変わっていくことを感じるのではないか。
