自閉症の画家が描いた表紙が話題に

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2015-12-08

ヤフーニュースに「自閉症の画家が描いた表紙が話題に」という記事があった。埼玉県の日高市に住む福島尚(ひさし)さん(46)という人である。幼児から自閉症で、人とのコミュニケーションは苦手だが、大好きな鉄道の絵ならば夢中になり、それを得意にしている男性である。その人の描いた絵があるきっかけで、日本信号という会社の株主大会の報告書の表紙に使われているという。今、その絵がネットで評判になっている。

それらの絵を下に掲げるが、これは驚きである。もう写真としか言いようがない。

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この福島さんだが、幼児のころから言葉が遅れていたそうである。親御さんたちによれば、福島さんが絵を描き始めたのは母が蒸気機関車の漫画を描いたのがきっかけのようだ。

家に閉じこもってばかりいた3歳のころに、母親が漫画のように蒸気機関車の絵に目鼻をつけ、泣いたり困ったり、笑ったりする表情を描いては、尚さんに語りかけたそうです。

 尚さんはその絵を気に入り、何度も手を引っ張って絵を描いてほしいとせがみました。そのうち、自分でも機関車や信号機の絵を描き始め、小学生のころにはボール紙とセロハンテープで電車のクラフト作りに熱中したといいます。

絵画を習ったことはありませんが、蒸気機関車から新幹線まで、外観のデザインだけでなく細かな部品も記憶して、資料を見ずにフリーハンドで描き上げます。

このように記憶で記憶に頼りそれを再現する。これは驚異的なことである。これは、サヴァン症候群と呼ばれている事例に当てはまるであろう。

昔、授業で『レインマン』のビデオを学生に見せたことがあった。これは主人公のレイモンドを演じたダフティ・ホフマンの名演技もさることながら、サヴァン症候群とはどのようなものであるか示してくれる内容に学生たちは驚き・感動していた。

自閉症であり同時に天才としか言いようがない人たち。山下清も写真やスケッチは取らないで、自宅に戻ってからすべて記憶に頼って、あの作品群を仕上げたという。その細部に対する記憶力の確かさには常人は圧倒されてしまう。

この問題に関しては、私自身は自閉症の人は細部を忘れないから、むしろ忘れられないから、それが問題なのだと考えている。常人は景色を見たら、それを言葉に置き換えて記憶する。膨大な量の画像(たとえば、3ギガバイトぐらい)あるものを、言葉にしてわずかの容量の言葉(たとえば、3キロバイトぐらい)にしてしまう。記憶を軽減できる。

常人はだから正常に生きていけるのである。すべての風景を取り込んだら、パンクしてしまう。忘れること、言葉に置き換えて風景の方は忘れてしまう能力は、じつは大切な能力だろうと私は考える。

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