2016-01-04
冬休みはYouTubeでいろいろな曲を聴いてみた。昔の歌謡曲とか、アコーディオンの曲とかいろいろである。YouTube は本当に便利だなと思う。無料で世界のどんな音楽でも見たり聴いたりすることができる。
ふと、マルタ・アルゲリッチというピアニストを思い出し、その人の演奏をYouTube で見てみた。この人は、1965年のショパン国際ピアノコンクールで優勝してから、特にその名声が高まったように思える。それで、この人の1973年のチャイコフスキーのピアノ協奏曲一番の演奏をYouTubeで見てみる。
このピアノの指の動きを見ると驚いてしまう。特に冒頭のピアノの華やかな演奏部分は、数オクターブも越えて、右へ行ったり、左へ行ったりする。よくもこんな演奏ができるなと驚嘆する。アクロバット的な演奏とでも言うべきか。しかし、チャイコフスキーのピアノ協奏曲一番は演奏会での定番なので、これくらいの力量の人はプロの世界にはたくさんいるということだろう。
私は、子どもたちのためにピアノを買ったが、子どもたちはすぐに飽きてやめてしまった。家にただ置いてあるだけである。それではもったいないと思い、私は『猫ふんじゃった』ぐらい弾いてみたいと試みたが、それも悪戦苦闘して、うまく行かなかった。そんな自分から見ると、マルタ・アルゲリッチの指さばきは神業としかいいようがない。
アコーディオンならば、ゆっくりと演奏するので、アクロバット風に演奏する必要もないと思うが、どうだろうか。アコーディオンの演奏ならそのスピードに私も何とかついて行けるのではないかと思う。
ところで、話が変わるが、このYouTube の演奏は1973年であり、スイス・ロマンド管弦楽団で指揮者はシャルル・デュトワである。この当時は2人は夫婦だったのであり、何となく波長が合っているように感じる。後に2人は離婚したのだが、その後も2人で一緒の活動は続けていると聞く。
マルタ・アルゲリッチの近頃のYouTube を見ると、かなり白髪も増えてきているが、ますます神々しく感じられる。現在は75歳のようだ。
