2016-04-15
大学の授業はだいたい90分の授業時間である。この90分のあいだ、どのように学生に集中させるかが難しい。自分自身を振り返ってみても、90分の講演会を聞いた場合、よほど上手な講演でもない限り途中でうとうとしたり、集中が途切れることがある。ですので自分の授業で半分眠っている学生を責める気にはなれない。要は自分の授業の魅力がその程度なのだと考えている。
演習形式の授業は実は楽である。学生に問題をあてて、それの答えを言わせて、解説をするのである。その場合も、読解、音声理解、英作文など、さまざまなことを行わないと学生は退屈してしまう。
問題は講義形式の授業だ。日本の文化では、学生から頻繁に質問がでて、ディスカッションになることはない。どうしても教員からの一方的な話になる。学生は受身で話を聴くだけである。それで、どうしたら授業を飽きないで、集中しながら、90分の間だが聞くことができようか。
(1)テキストを使う。まったく手元に何もない状態では、学生も教員も取っ掛かりがない。
(2)PowerPoint を用いて、映像を中心に流す。しかし、これはしばしば単にフレーズを眺めるだけになりがちである。
(3)30分おきぐらいに内容を変える。しばし学生が飽きてきたなと思われるときに、教材などを変える。
(4)学生に作業をさせる。それは教案を書くことだったり、教育に関するある事象の批判や感想を書かせることである。
このようないくつかの方法がある。とにかく、大切なことは事前に十分に予習をしておいて、学生の反応をあらかじめ予期しておいて、授業の内容を考えることである。また、学生にこの授業を受ける意義をしっかりと告げることも大切である。
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