言語サービスと観光

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2016-04-21

先日(18日)、非常勤先の学校でゼミの学生の卒論の準備状況の報告を受けた。この話は別のブログですでに書いたのだが、ここでもその話を紹介してさらにいくつか新しい情報を加筆したい。

学生は京都市内、とくに右京区の寺社が外国人観光客がどのような言語サービスを提供しているか調査して、その言語サービスの妥当性と問題点を考察する、という内容の論文を書いている。

学生は先週の金曜日に、広隆寺、松尾大社、天竜寺を訪問して、そのパンフレットを集め、境内の掲示板の写真を撮り、またホームページをダウンロードした。

そして、多言語による言語サービスの存在をまず調べたのだ。パンフレットだが、広隆寺と天竜寺は日本語と英語さらに中国語とハングルで書かれていた。しかし、松尾大社はパンフレットはない。松尾大社は入場料を取らない。それ故に、対価として渡すパンフレットが存在しないのだ。

また、境内の標識はそれぞれに日本語と英語の標識があったそうだ。ホームページは、広隆寺のものは存在しない。松尾大社と天竜寺のホームページは存在して、それをプリントアウトしていた。学生は英語版だけを持参してきた。

注目すべき点は、それぞれが中国語の掲示やパンフレットをも掲載しているのだが、どうも繁体字の中国語で書かれたものばかりである。どうしてか?大陸中国からの訪問客も多いだろうが、なぜ簡体字の中国語が見当たらないのか。

一応、考えたことは、台湾からの訪問者が圧倒的に多くて、比較すると大陸中国からの訪問者の数は無視できるほどである(そんなことあるかな?)。あるいは、簡体字が読める人は繁体字が読めるが、繁体字を読む人は簡体字を読むことが難しい(これまた、そんな話はきいたことがないな)。


別の話になるが、政府は観光客を増やすために、よりいっそうの努力をするようだ。4月20日配信の時事通信によれば外国人観光客の数は大いに増えそうである。

初の2000万人突破=15年度訪日客、45%増

日本政府観光局が20日発表した訪日外国人数(推計値)によると、2015年度は前年度比45.6%増の2135万9000人で、2000万人の大台を初めて突破した。アジア諸国を中心とした「訪日ブーム」が影響した。15年暦年では1974万人とわずかながら届かなかった。

 政府は東京五輪・パラリンピックが開催される20年の訪日外国人数の目標として、2000万人を掲げてきたが、現在は2倍の4000万人に引き上げている。

 為替の円安や訪日ビザ(査証)の発給要件の緩和のほか、格安航空会社(LCC)を中心としたアジアでの国際航空路線の拡充も寄与した。 

4000万人に増やすという目標だ。フランスでさえも、8000万人である。フランスは陸続きでたくさんの観光客が訪れる。島国である日本にそんなに多くの観光客が訪れるのか、現実にインフラが追いつくのか。膨大な数のホテル、観光業の従事者が必要である。

もしも(これは想像したくないが)、熊本の地震クラスの災害がその時に東京を襲ったら。政府はそんな時のことも考えて対策をしておくべきであろう。

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