2010-10-21
石川県から京都へ高速をドライブしたときに、山や森をみていろいろと考えた。今から40年ほど前に照葉樹林文化という言葉が流行した。自分はこれに非常な興味を覚えた。とにかくスケールが大きな話で圧倒された。
ふと、ある友人から聞いた話しを思い出した。『卑弥呼』という映画が1974年に公開されたが、撮影の際に、監督の篠田正浩はロケ地を探すのを苦労したとのこと。舞台は縄文時代なので照葉樹林の生い茂るところが望ましかったが、ようやく照葉樹林の森を見つけた。薄暗い森の中で、岩下志麻の演じる卑弥呼は不気味な存在感があったとのことである。しかし、私自身はこの映画を見ていない。またどこがこのロケ地か分からない。監督がはたして照葉樹林を意識していたかも、ネットを調べても出てこない。
現代では、照葉樹林文化という概念には反対論も強いとのこと。でも、久しぶりに、中尾佐助著『栽培植物と農耕の起源』を読んでみたい気がした。
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