多言語サービスの諸問題

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2016-04-30

多言語サービスを行う場合には、幾つかの問題がある。ここで思いつくままに幾つか挙げてみる。

(1)英語の表記であるが、パンフレットやウェブサイトなどでは、ネイティブスピーカーだけを対象にするのではなくて、英語を第二言語、外国語とする旅行者が多くいるので、「やさしい英語」を使うようにしたらどうか。

(2)アナウンスはアメリカ英語での発音であるが、もっと中立的な英語発音を使ったらどうか。調査によれば、アメリカ英語よりもゆっくり話す中立的な英語発音が一番分かりやすいという結果が報告されている。

(3)訪問観光客の多くは、非英語圏からの訪問者であるだろうから、英語以外の言語での言語サービスも必要である。中国語、韓国語、タイ語、スペイン語、ポルトガル語、ヒンディー語などの言語サービスも考慮すべきであろう。掲示やパンフレットをこれらの言語すべてで行うのは非現実的であるが、ウェブでの多言語表示ならば、比較的廉価に行うことが可能だ。

(4)中国語の表記であるが、簡体字と繁体字がある。両方とも表記するのはスペースを取るので、どちらで表記するか。中国と台湾・香港と文字が異なるのであるが、観光客向けに最も分かりやすい言語サービスはどうなのか。

(5)海外で日本語を学んでいる外国人観光客、日本に移住してきたばかりで日本語がまだ十分に理解できない人のために、「やさしい日本語」を用いるようにしてはどうか。これはたくさんのすぐれた研究がすでに存在する。

(6)考えたくないことであるが、大災害やテロが起こったときに、これらの多数の外国人観光客をどのように誘導するか、そのことも想定しておいて、多言語サービスを充実させておく必要がある。

(7)ピクトグラムは普遍的な意味を持っていると考えられる。日本で使うピクトグラムが他国のピクトグラムと同じか異なるか検証する必要がある。(ピクトグラムの中には意匠登録してあるものがあるとすれば、使用料を払う必要があるのか?)

(8)ローマ字表記であるが、ヘボン式か内閣式か、あるいは「にほんばし」の表記をNihonbashi / Nihombashi にするかのように統一的に決める必要がある。

(9)各自治体が別々に行うのはコストがかかるので、テンプレートを定めておいて、空欄に数字や固有名詞を入れるだけでウエブサイトやパンフレットができるのではないか。これらは寺社や博物館や公園などにも当てはまると思う。

(10)多くの人がiPad, iPhone を持っている。これらを活用して、翻訳サービスや地図案内サービスの提供が行われている。これらがあと4年で、さらに発展することが予想される。

 

 

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