やさしい英語という概念

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2016-06-16

やさしい英語に関しても、いくつかの研究の発表がある。今までに提案された「やさしい英語」は、Basic English, Special English,Plain English, Simplified English, Easy English, Specialized English などがある。これらは聖書の普及を目指したり、航空・宇宙関係者のための英語であったり、ニュースのための英語であったりする。

これらの英語に特徴的なものとして、少ない単語で表現すること、文は短くすること、トピックを一つに絞ること、受動態を避けること、イディオムを避けること、比喩表現を用いないこと、などが特徴である。高垣(2014:23)は福山市の国際交流協会から発行されているパンフレット the Globe の文を「やさしい英語」への変換の試みをしている。

「原文」
So it’s that time of year again – the annual Fukuyama Rose Festival is upon us!  This month’s issue of The Globe will provide you with all you need to know about some of the events going on during the city’s biggest annual event, the Rose Festival, on Saturday, May 15 and Sunday May 16.

「やさしい英語」
It’s that time of year again – the Fukuyama Rose Festival is here!  This month’s issue of The Globe will give you information about some of the events during the city’s biggest yearly event, the Rose Festival, on Saturday, May 15 and Sunday May 16.

高垣(2014:23)では、「原文」の、Rose Festival is upon us! のような表現はネイティブ以外には、理解しづらい表現だと述べている。またgo on などのイディオム表現も中級レベル以上の人でなければ理解できないのでと述べている。

出典:高垣俊之「福山市の外国人居住者に対する言語サービスに関する基礎的調査」、斉藤早苗編 『日本におけるマイノリティー言語に関する実態調査と言語支援開発』


Basic English のように、すぐれた言語学者の直感で「やさしい英語」を作り上げるよりも、自然発生的に生まれてきた「やさしい英語」がより自然で人々に使いやすいという考えもある。結局はピジン・クレオール的な言語である。ただ、これはアメリカ英語やイギリス英語を基に、それらから派生した「やさしい英語」に執着する人が多い。

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