2016-07-28
文科省発表の「グローバル化に対応した英語教育改革実施計画」を今読んでいる。文科省のサイトでは以下のように述べてある。
文部科学省では,初等中等教育段階からのグローバル化に対応した教育環境作りを進めるため,小中高等学校を通じた英語教育改革を計画的に進めるための「英語教育改革実施計画」を別紙のとおり公表しましたので,お知らせします。
それで色々と読んでいくと、小学校は3,4年生から週1コマから2コマほど行う。5,6年生は週3コマほど英語を行うとある。小学生(高学年)では、1コマは45分とすると、週に2日は普通の授業で英語教育を行う。そして、残りの3日は15分だけのモジュール授業で対応するのだ。すると、15分✖️3日で45分授業で、1コマ分になる。さらに、毎日少なくとも15分は英語に接していることになる。
外国語の学習は少なくてもいいから毎日接していることだとよく言われる。なるほど、こうすれば学校に来ている時は英語となんらかの形で接することになる。土日はどうするのか、英語の宿題を課するのか?
モジュール授業に相応しいのは、聞き取りや発音練習で、週二日の正規のコマ数で学んだことを定着させるようにとの提案だ。
これがうまくいくかどうかの鍵は、教員にかかっているだが、教員の創意工夫に頼るのでは負担が重すぎる。新しいアイデアをだして授業を行っていくのはかなりの時間と労力がかかる。時間と労力節約のためには、マニュアルが必要だ。教員が何をしたらいいのか明確に示してくれる、指示書が必要だ。それに頼れば、その通りに授業を進めれば、一応は格好がつくような指示書が必要だ。
英語という初めての分野で、不慣れな教員が多いのであるから、小学生の3年から6年生の終わりまで、第1日から最後の第35日までの授業をイメージさせるマニュアルが欲しい。モジュール授業も同じで、一年間で毎週5回の授業があるならば、175回分の授業の進め方のモデルを提供して欲しい。教員に対して、マニュアルなどに頼らずに、自分の創意工夫で進めなさい、と述べるのでは道は進まない。