mobile x-ray unit

Pocket

2014-10-29

先週、母の見舞いにいったときに、医者から高熱が出て脱水症状が見られる、と告げられた。母の肺をX線で調べたが、肺は炎症はおこしていない、しかし、尿を調べると体のどこかで炎症があるのは確かだ、と言われた。私が見舞いにいくと母はたいていは目を開けていくつかは言葉を発するのだが、その時は、何も言葉を発せずに、ただ目をつぶっているだけだった。これは昏睡状態というのか?

昨日、見舞いにいくと、母は目をかすかにあげる。一言か二言かは言葉を交わすことができた。先週よりは調子は良いようだ。お医者さんも病室に来て、母の熱は少し下がって言葉を掛けると反応がある、と教えてくれた。

しばらくすると、二人の看護師さんが移動式のX線装置 (側面に mobile X-ray unit と表示があった)を運んできた。そして、病室で母のレントゲン写真を撮り始めた。私と一人の看護師さんは被爆を避けるために病室の外に出て撮影が終わるまで待機した。その時に、その看護師さんと若干の話をした。その話によれば、移動式のX線装置はすでにどこでも使われている。病室に残って撮影をしているのは、X線技師であり、彼女は撮影の時は鉛のはいった黄色いカバーをかぶって体を守るそうである。特に若い女性が技師の時は、子宮を被爆から守るために、必ず、黄色いカバー(正式の名称はあるのだろうが、その名称は聞かなかった)をかぶるそうである。

自宅に戻ってから、このmobile X-ray unit をネットで調べてみた。すると、中国製の装置がたくさんネットで宣伝してあった。私は医療機器などは先端技術なので中国ではまだまだ製造できないと思っていたが、この点で意外だった。遼寧省のあるメーカーの製品の値段は$ 57000-78000とあるので570~780万円ほどのようだ、ただFOB価格なので、これから保険や運賃などが加算されると思われる。自分の想像では、1千万円以上と思っていたが、かなり安いようだ。

先端技術でも中国製品の攻勢が激しいようだ。10年ほど前だが、カリフォルニア大学、フルトン校で開催された学会に参加したときに、中国から研究者がたくさん発表していて驚いたことがあった。13億の人間が住む国が科学技術の発展に全力投球となると目を見張ることになると思う。今の世界はアメリカの文化とアメリカ英語がスタンダードになっているが、新時代のスタンダードは、中国の文化と中国語なのか。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください