2014-11-13
あるゼミ生と話していたら、電撃文庫というものの存在を教えてもらった。そのゼミ生は電撃文庫を運営する出版社の主催する新人賞である電撃小説大賞を狙っているそうである。ネットで調べると、大賞は賞金300万円と受賞作品でデビューすることができる。次の金賞と銀賞は賞金が100万円、50万円でやはり受賞作品がデビューとなる。ライトノベル系の新人賞では最多の応募数を誇っており、第20回(2012年募集開始)の応募総数は6554作品に達した、とのことである。
このことから、若い人たちで文学を目指そうとする人は、一つの選択肢として電撃文庫大賞を狙うようである。ゼミ生は果たして自分の夢を実現させることができるかどうか、それはゼミ生自身の努力にかかっている。中学生時代から書き始めて、現在までは第7話まで書き溜めているそうである。冒頭は、「教室で主人公が寝ていて、ふと目が覚めると見知らぬ人が横に座っている、、、、」というような内容である。全体のアイデアは企業秘密とのことで、あまり教えてもらえなかったが、このゼミ生の小説が将来に本屋さんにたくさん並ぶことを期待する。
公募新人賞の一覧というサイトhttp://www.sakkatsu.com/pubcontest/がある。日本には膨大な数の新人賞があるようだ。書き手になろうという人がこんなにいるということは、同時に読み手もたくさんいるということである。人間はどうも物語を読みたいという欲望があるようだ。知らない世界を知りたいという好奇心は物語を読むことである程度は満たされる。物語欲と言ったらいいのか。食欲、性欲、物欲、名誉欲と同様に「物語欲」は人間に確実に存在する。
私も定年退職後は小説を書いてみたくなった。それで、ゼミ生とは将来直木賞の二人同時受賞を目指そうと誓い合ったが、実現するといいなあ。