2014-11-13
イオンの桂川店に行ってみる。巨大な建物であり、中は広々としている。一つの都市であると言ってもいいだろう。将来は、この中に病院、塾、市役所の分室、郵便局、派出所などもできて、すべてがこの中で完結するようになるであろう。たくさんの人がいて、大きな祭りのような感じである。たくさんのお店、ゲームセンターもあり、若いカップル、家族連れは縁日を楽しむように歩いている。そして、植物園や動物園、そしてテーマパークもこの中にできるかもしれない。とにかく、都市としての全機能を持つようになるであろう。
日本中で人々はやがては都市に移動して、それもイオンやアルプラザのようなショッピングモールの近くに住むようになる。なぜならば一番便利であるからである。あるいは、イオンは高層ビルとなり、上層部はマンションとなるかもしれない。シンガポールはたくさんの高層アパートがあって、地下や一階は商店やフードコート(シンガポールでは hawker centreと言う)となっている。シンガポールに行くたびに便利だなと思っていたが、日本でもそのように都市の構造が変わっていくようだ。
集積は力となるようだ。イオンの中にたくさんのカフェがあって人々が雑談、商談をしている。瞬時に人と人が対面で情報交換できるのは、知の伝播という視点からは効率がいい。もっとも何でも伝播する速度が速いというのは危険な面もある。伝染病などがはやったら巨大なショッピングモールは危険な場所となってしまう。
ところで、イオンとはどんな会社か知りたくなって、有価証券報告書をネットで見てみた。いまはネットで無料で見ることができる時代になった(昔は大蔵省の建物まで見にいく必要があった)。また最近は4半期ごとに細かく公表をするようになったことも知った。(会社の経理の人は年に何回も作成で大変だなと同情する、しかしおそらくパソコンに打ち込むと自動的に作成してくれるソフトがあるのだろう)専門家でもない自分が有価証券報告書を見ても何かが分かるわけではないが、従業員は1865名という数字が意外だった。イオンのあの膨大な数の従業員は大多数が子会社やテナントの人か派遣かバイトということか。本社機構と各店の一握りの幹部社員だけが正社員のようだ。ふーん、この数字もすごいと思う。