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昨日、久しぶりに学会発表をした。「地方大学の『観光英語』の授業に関する実践報告」というタイトルで、20分ほど勤務校における観光英語関係の授業の報告をした。発表と言っても、Zoomを使ったので、私自身は自分の研究室からパソコンに向かって25分ほど語っただけだ。おかげでリラックスして話すことができた。その概要は以下の通りである。
新型コロナウイルスの感染者の増加が目立つようになるまでは、外国人観光客の数は毎年増加してきた。それに応じて、本学でも、昨年までは、観光英語(Tourism English)の授業を受講する学生数が増えていた。観光英語の教科書は従来は日本人が英語圏に旅行して(アウトバウンド)、そこで様々な体験をするという内容が中心であった。しかし、近年は日本を訪れる外国人(インバウンド)を日本人がおもてなしするという内容の教科書が増えてきている。そこでは、外国人は英語圏の人とは限らず、さまざまな国の人を英語で案内するという内容である。授業は、必然的にWorld Englishes を意識した内容になる。アメリカやイギリスの英語に慣れている学生には新たな説明が必要となる。この授業実践報告では、このような観光英語の授業の現状を報告する。また、新型コロナウイルスの感染者の増加が、観光英語の授業にどのように影響を与えつつあるかについても述べたいと思う。
この発表だが、昨年の同じ頃に「地方大学における『観光英語』の授業のあり方について」というタイトルで発表した内容を踏まえている。その内容をより具体的に説明して、さらに昨今のコロナ対策にも触れてあるのだ。
オンライン発表であり、一人ひとりの反応は見ることができなかった。パソコンの画面に向かって話すだけなので、気楽と言えばいいのだが、やはりある程度の緊張は欲しいものだ。
さて、コロナのために、学会発表というものは、少なくともあと半年はオンライン発表になるだろう。ただ、オンラインでの発表はどこにいても視聴できるという点はありがたい。コロナが収まっても、国際大会などはオンラインが主流になればと思う。