2014-11-23
今日は久御山のイオンに買い物に行った。そこで、たまたまペルーの2人組がアンデス音楽を歌っていたので、それについて報告をする。このグループの名前はTAKISUNである。ペルーの先住民族の言葉で「歌いましょう」と意味だそうである。このグループはクスコ出身で兄弟二人でグループを組んでいる。顔から判断するとメスティーソではなくて、純粋な先住民族の血の持ち主である。
二人は哀愁を帯びたメロディーを披露してくれた。『コーヒールンバ』『コンドルは飛んでいく』『ランバータ』などの曲である。ところどころ体を揺すって、二人のタイミングが合って、リズミカルな動きを見せている。
中休みのときに、彼らは自分たちの使う楽器の紹介をしてくれた。竹と固い木で作ったサンポーニャ(二組の笛の束)、同じく竹と木で作ったケーナ、そしてチャチャス(ヤギ?の爪から作った打楽器)などである。実にエキゾチックな音がする。
かれらの体の動かし方を見ていたら、音楽とは結局は、集団で乱舞しながら歌う踊りから発生しているのだ、と思った。時代とともにある部分だけが強調されるようになり、いろいろな芸術が生まれた。1960年代までの日本の歌謡曲の直立不動で歌っていた姿を思い出したが、歌の伝統からはかなり外れた異端的な歌い方であると思う。現代の若者達の好むJ-POPなどにみられる華やかな身振り手振りをつける歌い方が歌の伝統に沿っているのだろう。
あらゆる芸術の起源は、村の全員が酒に酔いながら乱舞した姿にあるのではないか。あらゆる芸術はその踊りから分化したのでは?ハレの世界であるから、宗教の起源さえもそこに認められるのでは?
イオンでは時々、南米のグループが演奏をしている。以前は、洛南のイオンや高槻のイオンで別のグループが演奏しているのを聴いたことがある。今日は演奏の終わったあと、その場で販売していたCDを一枚、2500円で買った。自宅へ戻る車の中で、『コーヒールンバ』を何回も聴いた。この曲はいつ聴いてもいい曲だ。