同性愛者への偏見

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2014-11-27

あるゼミ生は「同性愛者への偏見」というテーマで論文を執筆している。その論文の内容を若干紹介する。

同性愛者とは、古来は特に異常な行為、非難されるべき行為ではなかったようである。ギルガメシュ神話でも王の寵愛をうけた若者のことが書かれてあり、またプラトンの対話篇『饗宴』では、愛についての考察が行われているが、それは少年に対する愛であったようだ。しかし、いつ頃からか同性愛は社会的にタブーとされるようになり、それを認めた人は社会的に抹殺されることにもつながるようになった。

現在の日本においては、「同性愛者の受け入れ」はある程度は復権しているようだ。たとえば、テレビに登場する芸人は一定程度は「おねえ芸人」がいる。笑いをもたらす必要があるバラエティ番組では、かれらの「異常性」が笑いを呼び起こすので、必要とされるのである。また、ボーイズラブという名称があるが、同性愛者が登場する小説やマンガは広く受け入れられている。

ここで、注目したいのは、おねえ芸人は数多く見られるが、女性が同性愛者であることを公言して、それを「売り」にしてテレビに登場している例は皆無であると思われる点である。ゼミ生の知っている限りでは、宝塚の一人の女優はそれを公言している。同性愛者であることを公言する女性が少ない理由は、女性に対しては、社会的な規範に沿うようにと強い圧力がかかるからであろう。(例えば、不倫行為に関しても、社会的な制裁は、男性よりも女性に強く課せられる)以上から判断して、テレビに登場するタレントの数の相違は、男女差別と関係する。

ブッシュ大統領の娘は同性愛者であることを認めている。アメリカでは、女性でも同性愛者であることを公言する人は多い。そして、それに対する社会的な非難はほとんどない。アメリカでは同性愛者の間の結婚が合法化されつつある。

なお、男性の同性愛者は女性の同性愛者よりも多いのは、遺伝的に男性の同性愛者がより多いからであるとも考えられるが、統計的な数値はまだ検討していない。

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このゼミ生の論文の乗り越えるべきポイントは以下の点だろう。
(1)歴史的に同性愛がネガティブなイメージを懐かれるようになった経緯、そしてその理由をのべること。
(2)お笑い芸人における男女比の差が、男女差別と関係するのかしないのか、する場合はその理由をのべること。

このゼミ生は社会的なタブーについて究明していこうとしている。なんとかうまく論文にまとめて欲しい。

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