原産地の表記

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2014-12-06

改正道路交通法が2013年6月に公布され12月1日から施行となった。自分は自転車も自動車もよく利用するが、自転車が歩道を走ることには賛成しない。自転車道が全然整備されていない段階で、自転車に車道を走れと言うのは無茶だと思う。事実、ときどき車道を走っていた自転車と自動車の衝突のニュースを聞く。昼間ならばいいが、夜になると自転車との接触の危険性は高まる。

京都の町は盆地で平らである。そのために、自転車を使うには好都合である。しかし、京都の町は狭くて自転車を利用するのが難しい場所がいくつかある。太秦の広隆寺の周辺の道路は本当に狭い。自転車と自動車の共存は不可能に近い。先見の明を持った政治家が指示して、道幅を広げるか、それが難しいならば、一方通行を徹底させて、自転車と自動車の共存を図るべきである。

オランダは国を挙げて自転車の利用を徹底させている、とテレビで見たことがある。資源のない国で、エネルギー節約の為にも、自転車道を完備している姿を見て、なるほどと思った。自転車道の整備などは長期的な見通しに立って予算を立てていく必要があるだろうに、日本のように単に、土木業者に職を与えるだけの公共事業投資はお金は使い方としては残念だと思う。

話は変わるが、今日もイオンに行ってきた。いろいろな売り場を見てきたが、魚売り場で「ベトナム産(ベレンツ海)」の名札がついた魚を売っていた。ベトナムの漁船が北極に近いベレンツ海で捉えた魚ということだろう。すると名札は「ベレンツ海産(ベトナム)」という表示がより正確ではないか。

次に調味料のコーナーで、「Fauchon/ Paris マレーシア(サラワク)poivre noir」という表記の胡椒の瓶を見つけた。マレーシアのサラワク地方で収穫した黒胡椒をマレーシアの工場で瓶詰めして日本に持ってきたのだろう。パリの有名ブランドの Fauchon の資本が入った工場か農園で加工したのであろうか。

原産地という概念はこのようにグローバルな時代になると難しくなる。Aという国で収穫された植物をBという国の資本が経営するCという国にある工場で加工したら、原産地はどのようになるのか。原産地という概念については、まだ法的な概念は形成されていないだろう。それだけ、近年は相互関係が入り組んできて、もはや原産地という概念自体が時代遅れになりつつあることを示すのではないか。

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