2015-03-02
今日は次男の高校の卒業式なので家内と一緒に参加してくる。朝の10時から開始でやや肌寒い日であった。気づいたことをいくつか記していく。
(1)写真を撮る人がいるが、スマートフォンで取る人が多い、それもほとんどが iPhoneを使っている。カメラを使う人はかなり少なくなってきた。
(2)出席者の頭を見る。私のように全面白髪の人は少ない(一人だけ私と同じように白髪の人がいた)。私は家族から染めるようにとうるさく言われているのだが、面倒くさい。しかし白髪染めが文化として強く浸透していることを感じる。
(3)名前の呼び方がアイウエオ順である。昔ははじめは男子のアイウエオ順、次に女子のアイウエオ順であったが、今は男女混合でのアイウエオ順が普通のようだ。
(4)女子の下の名前は植物の名前がいくつかある。「あおい、すみれ、ひまわり、ゆり、さくら」があった。また上の名で「かきつばた」という人がいた。今日、子どもたちの名前を聞いた限りでは、女子の名前は具体的な名前が多いようだ。植物の名前、月の名前、情景を現す名詞がつけやすい。男子の名前は抽象的な名前が多い。「勇、尊、寛」などがその典型である。
(5)生徒が卒業する瞬間とはいつなのか考えた。校長先生が卒業証書を渡して「上記の者は卒業したことを証する」と宣言した瞬間に卒業が確定するのか?大学に入学する4月1日まで、彼らの存在は宙に浮くのか。彼らは無職なのか。あるいは、職員会議で卒業が議決された段階で卒業が確定するのか。つまり、どの瞬間から卒業となるのか考えてしまった。
(6)式次第を見ると、校長は式辞、来賓は祝辞、卒業式は送辞、卒業生は答辞となっている。式辞と祝辞はどう異なるのか。「ヤフー知恵袋」を見ると以下のように書いてあった。
祝辞:記念式などで述べられる、お祝いの言葉。
式辞:〔式場で〕 代表者が述べる挨拶の言葉。
訓辞:何か行動を起こすに先立ってその組織の長などが下の者の自覚を促すために演説する言葉
告辞:組織の長が、儀式の際、参加者全員に述べる言葉
英語圏ではどうなのか。全部 speech でいいのだろうな。それともやはり細かく言い方が決まっているのか。
(7)卒業式とは儀式の一つである。人生において儀式は大切である。一つの状態から次の状態へ移行したことを宣言することである。この儀式を得ないと段階が移行したという自覚がなかなか得られない。特に少年少女から大人への移行は、どの民族でも大事な儀式となっている。通過儀式である。現代の通過儀式は何か?受験勉強もその一つになるかもしれない。