2015-03-19
昨日はある研究者仲間の先生方とお会いして情報交換をした。場所は烏丸通りにあるホテルモントレーの一階の喫茶室である。雰囲気のいいホテルであるが、外国からの観光客が多くなり、満室状態が続き、宿泊は難しくなってきているとお聞きした。以下に教えてもらったことを記す。
(1)Wikipedia の情報量は大変なものであり、とりわけ英語版は充実している。その英語はモデルになりうるかという点だが、どこの国の英語であるかは記されていない。例えば、en.wikipedia.org のように、冒頭に en の文字があるのは、英語版であることを示すだけである。us. uk. のような文字が付加されていてアメリカ英語、イギリス英語で書かれたことを示す表記はない。
(2)Wikipedia はオープンであり、著作権が設定されていないので、フリーに使える。
(3)著作権は執筆者の死後50年までである。(なお、ネットで調べると、アメリカやヨーロッパでは死後70年までとなっている。たとえば、バートランド・ラッセルは1970年に亡くなっているから、2040年までは、著作権が有効である)
(4)アメリカ政府公刊の資料は著作権は設定されていない。「ゴアの報告書」などは問題ない。
(5)GUTENBERG (日本では青空文庫が該当する)で提供しているデータは自由に使うことができる。
(6)TED ( Technical Education and Design) という団体があり、そので提供している英文やビデオはフリーである。Ted Kyoto などのプレゼンの利用もフリーである。
(7)アメリカの産業の力の根源は、世界中から優秀な人を集めることのできるシステムにある。50-70年代はドイツから亡命してきたユダヤ人が技術革新のリーダーとなっていた。(ネットで調べると、スティーブジョブズの父はシリア人のようだ)
そのほかにも、いろいろと教えてもらった。研究者仲間たちにはいつも大変に感謝する。
[…] 先日、研究中仲間(佐良木昌さん)が上洛してホテル・モントレーで私と打ち合わせをした。その時の相談の一つは春田勝久先生の残された資料をどのように活用するかという内容であった。 […]