自分は、1日、8日、20日の読み方は、「ついたち」「ようか」「はつか」と読んでいた。最近の若い人は、「いちにち」「はちにち」「にじゅうにち」と読むことが多いなと感じていた。自分としては、若い人の読み方は、誤用だと思っていたのだ。一応、念のために、ウエブページ「言語の読み方辞典」で調べてみた。
すると、1日については、2月1日のような暦の上では「ついたち」と読むようだ。しかし、時間の長さを表すときは、「昨日は一日(いちにち)中ずっと本を読んでいた」のようにするのだそうだ。つまり、使い分けをするのだ。
8日は、「ようか」「はちにち」のどの読み方でもいいそうだ。そして、暦の上を表す場合でも、時間の長さを表す場合でも、どちらでもいいそうだ。「来月の8日にお会いしたいです」「8日間は自宅で安静にしていて下さい」のように、どの読み方も許されるようだ。
20日は、「はつか」と「にじゅうにち」の読み方がある。「はつか」は暦の上でも、時間の長さの単位でも使われる。「今月のはつかにお目にかかりたいです」「はつかほどで仕上がります」のように使われる。しかし、「にじゅうにち」は、時間の単位だけで使われて、暦の上では使われない。「にじゅうにちほど掛かります」は大丈夫だが、「12月にじゅうにちにお会いしたいです」は使われないとのことだ。
ただ、学生の言葉遣いを注目すると、いずれの場合にも、「いちにち」「はちにち」「にじゅうにち」が使われることが多くなっているようだ。若い人は、暦の上の読み方でも、この用法を使うことが多くなっている。その点、自分はまだ慣れていない。