テス卜作成の条件
テストにはいくつかの条件がある。よく挙げられるのは、以下の3つの条件である。
信頼性(Reliability)
テストは測定すべきものをいつも安定して測定するものでなければならない。同じ能力を測定しようとしているのに、今日実施したテストの結果と、数日後に実施した同じテストの結果が著しく異なっていれば、それはテスト自体の信頼性が低いということを意味する。
妥当性(Validity)
妥当性とは、テストが測定すべきことを正しく測定しているかどうかの度合いを示す。妥当性には、いくつかの性質があるが、主たるものとして以下が挙げられる。
テストの結果とテストの目的が一致していることが大切である。テストの結果から測定対象能力が正しく推測できれば、そのテストはその目的に対して妥当であったということが言うことができる。リーディングの到達度テストで読解力を対象としているのに、、単語の知識を試すテストだけならば、妥当性は低いと考えられる。
実用性(practicality)
その作成、実施、結果の分析にあたり、実用的かつ実施可能でなければならない。例えば、スピーキングテストをクラスの生徒全員に実施する場合、一人5分のスピーチを担当者一人で行うのは困難かもしれない。
テスト実施主体の人的、物的、時問的リソースの範囲内で円滑に実施することが可能であれば.それは実用性の高いテストと言えよう。