熟達度テス卜•到達度テス卜•適性テス卜

熟達度テスト

:言語を使って課題や作業を行うことができるかを示す指標である。一般的な英語運用能力を測定するテストで、テスト範囲は決まっていない。特定のカリキュラムや教科書を前提としていない。英検、TOEICなどのテストがこれに当たる。

到達度テスト

:到達度とはこれまでの授業の内容が習得されたかを示す指標である。学習した知識や技能をどの程度身につけたかを測定するテストであり、テスト範囲を決めて行う。学校の定期テストなどがこれにあたる。

到達度テストと熟達度テストの違い


到達度テストとはテスト実施までに指導した内容を学習者が習得しているかどうかを検討するという意味では視点が過去に向いていて、熟達度テストは、テスト実施後に何らかの目的達成の能力があるかを確認するためのテストといういみでは視点が未来に向いている。

適性テスト

:一般的な言語適性を測定するテストである。MLAT(Modern Language Aptitude Test)などがこれにあたる。アメリカの心理学者Dr. John B. Carrollは、「言語適性」を外国語を学ぶ「才能」(ability)であり、「要領の良さ、こつ」と定義づけ、4つの能力要素(音声符号化能力、文法に対する敏感さ、暗記学習能力、帰納的学習能力)から構成されると考えて、その理論に基づいてテストを考案した。