集団基準準拠テス卜と目標基準準拠テスト
(Norm-referenced tests[NRT] and criterion-referenced tests [CRT])
集団基準準拠テスト
:ある学習者の集団全体の中での相対的な位置関係を調べることが目的である。いわゆる「相対評価」に基づくテストであり、入試や学力テスト、習熟度別クラス編成等に用いられる。レベル分けテストがこれにあたる。模擬テストなどでよく聞かれる偏差値とは、受験者全体の得点が正規分布曲線を描いているときに、ある特定の受験者がその集団の中でどの位置にあるのかを示す数値である。
目標基準準拠テスト
:ある学習者が、設定した到達目標に照らしてどの程度の位置にいるかを調べることが目的であり、学習者を他人と比較することが目的ではない。到達基準を前もって設定して、その到達基準に達したか否かを測定するいわゆる 「絶対評価」 に基づくテストである。生徒全員が落ちることもあるし、また全員が100%達成のこともある。(自動車学校での筆記試験は90%以上とる必要がある)