授業の時に、人の姓で「小鳥遊」という名前の人がいるが、どのように呼ぶのか知っているのか、と学生達に聞いた。すると、ひとりが「たかなし」と呼ぶと答えてくれた。その通りである。鷹がいなければ、小鳥はゆうゆうと遊ぶことができるから、この様な名前のいわれになったのだ。

すると、その学生が、「四月一日」という姓の人がいるが、この姓はどのように呼ぶのかと質問された。私はどうにも分からない。エープリルフールからの連想で、「ばか」と呼ぶのか答えたりしたが、そうではないそうだ。その学生によれば、答えは、「わたぬき」と呼ぶそうだ。4月1日になると、暖かくなるので、衣服の綿を抜くからだそうだ。ネットで調べると以下のようにある。

「四月一日 わたぬき 次項・四月朔日と同義。宮崎県や屋久島などにある。」、「四月朔日 わたぬき 四月一日になると、それまで着ていた綿入れから綿を抜いて袷にすることから、四月朔日と書いて「わたぬき」と読む。 石川県金沢市や富山県下新川郡入善町を筆頭に、日本海側に点在、佐渡にもある。https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?page=ref_view&id=1000336319

面白いと思うので、今度授業でこんな知識を披露してみたいと思う。