技能別分類

外国語の授業における教材は多様である。ここではどのように教材を分類できるか考えてみよう。使用の目的や形態、カリキュラムとの関係などにより、次のような分類が可能であろう。
(1)読解:リ一ディング教材として、教科書や副読本、英字新聞やネットからダウンロードした英文がある。
(2)聴解:リスニング教材として、教科書付属のCD、ラジオテレビの英語講座、オーディオブック、YouTube、洋画、音楽がある。
(3)英作文:ライティング教材として、教科書、問題集がある。
(4)会話:対話教材、スピーチ教材として、教科書付属のCD、ラジオテレビの英語講座、YouTube、洋画などがある。

用途別分類

主教材、副教材(補助教材、自主教材)がある。通例は教科書が主教材である。ワーク・シートやCD、DVDなど教科書に付属している付属教材やピクチャー・カード、フラツ シュ・カードなどは副教材である。さらに、教員が自ら作成する自主教材や、元来は教育用に作成されたのではない絵や写真、模型や実物(realia)なども教材として使われれば、補助教材として分類される。
授業では、主教材を用いて、それを補う観点から副教材を活用することが望まれる。児童・生徒のレベルが教科書とかけ離れているときは、他の教材を主教材として用いることもあり得る。

メディア別分類

印刷媒体:文字教材
音声媒体:オーディオ、テープ、CD教材
視聴覚媒体:映像、ビデオ、DVD教材
デジタル媒体:コンピュータ。iPad, iPhone は画面で文字や音声や映像が現れ、さらに辞書としても使える。非常に便利であり、今後はこれらをどのように活用するかが語学教育の決め手になると思われる。

機能別分類

文科省は2001年に公立の義務教育諸学校および地方公共団体における教材選択•教材整備の参考として「教材機能別分類表」を発表した。小学生用と中学生用がある。そこでは、発表・表示用教材、道具・実習用具教材、記録用教材という風に大きく3つに分けている。